令和2年 六郷満山 天念寺修正鬼会(豊後高田市)
鬼・炎・舞
国東半島六郷満山に千年以上前から伝わる伝統行事「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」が、1月31日(金)、豊後高田市長岩屋地区にある天念寺(てんねんじ)講堂で行われます。毎年旧暦1月7日に、無病息災・五穀豊穣などを祈り行われるこの行事は、鬼を「追い払う」のではなく、仏の化身である鬼を「迎え入れる」という独特の形式や、一般参拝者が参加できるという点で、各地の修正鬼会と異なる特徴があります。
当日は、15時から僧侶たちによる読経などが行われ、22時を回る頃には災払鬼(赤鬼)と荒鬼(黒鬼)が登場し、燃え盛るたいまつを手に堂内を暴れ踊ります。拾った者は縁起が良いとされる「鬼の目」と呼ばれる大餅まきや、鬼がたいまつで参拝者の背中や肩をたたいて回る「加持」で会場は熱気に包まれます。
中世以来の風俗を今に伝える修正鬼会で、みなさんも新年のご利益を授かってみてはいかがでしょうか?
天念寺(豊後高田市)の修正鬼会の日程
と き 令和2年1月31日(金曜日)
ところ 天念寺講堂(豊後高田市長岩屋1152番地)
※日程の時間は目安であり、前後することがありますのでご了承ください。
※行事中は火の粉が激しく飛びます。燃えやすい素材の衣類は穴が開く恐れがあります。服装には十分ご注意ください。
※行事の進行上、鬼が講堂内を激しく動き回り、観客の皆さんも含めて押し合い圧し合いの状態になります。カメラ等の携行品が破損する危険がありますので、十分ご注意ください。
※当日は一部交通規制がかかりますので、ご来場の際は係員の指示にしたがってください。
1.昼の勤行 午後3時~
2.垢離取り(こうりとり) 午後7時~
◎川中不動前の川中で荒鬼、災払鬼役の僧と、テイレシ(介錯)が身を清めます。
3.タイアゲ、夜の勤行 午後8時~
◎大松明三本を講堂前、権現社前、本堂寄りに立てます。夜の勤行が始まります。
4.立役(たちやく) 午後9時~
◎一旦僧は退場し、着替え。ここから芸能的な所作となります。
米華(まいけ)・・・・2名の僧侶が右手に香水棒、左手に米・ワラ・牛玉杖を載せた
膳を持ち、相対して足踏みをします。
開白(かいびゃく)・・2名の僧侶が諸仏諸天に祈念、香水棒を持ち、踊ります。
香水(こうずい)・・・激しい法舞を行い、仁聞聖者の難行と六郷満山建立の
非願成就を表し、五方龍王の加護により内外清浄のための
香水がそそがれることを祈願します。
鈴鬼(すずおに)・・・男女の面をつけ、鈴、団扇を手に持ち、十種の法舞を
おどります。
5.災払鬼・荒鬼 午後10時~
◎二鬼が登場!初めに災払鬼(赤鬼)、続いて荒鬼(黒鬼)。
6.鬼の目餅まき 午後11時~
◎一番盛り上がるのが、この「鬼の目餅まき」です。
鬼の目と呼ばれる大きな餅を参拝者に向かって投げます。
それを拾った人は縁起が良いとされます。
最後に鬼が松明で参拝者の背中や肩をたたき
無病息災を祈願します。
7.鬼後咒(きごじゅ)
◎修正導師が鬼を鎮め、鬼が退場します。
【お問い合わせ】
豊後高田市 商工観光課
〒879-0692
大分県豊後高田市是永町39番地3
TEL 0978-25-6219 FAX 0978-22-0955